鳴海クリニック <消化器内科・内科・外科・皮膚科>

ロータリー探求(個別記事)

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91才になっても、なお現役で診療をつづけているわたし
NO.551 2017/7/9

1969年(昭和44年)の1月開業以来、50年近く皮膚科診療に従事していますが、その経験をもとに更に新しい治療を加味した“nothing but the best ”の治療めざし、91才の年に負けずに努力したいと思います。


わたしの皮膚科医としてのルーツ

小学校時代、父から教わった昆虫採集をきっかけに、高等学校時代には「みみず」の解剖をしたり、大学時代には教授のご指導で肩甲骨の計測をしたりして、自然にものを見る訓練をさせられてきました。
また、わたしは一時精神科を選ぼうと考えたこともありましたが、その一つに経済的な理由がありました。
その後東京逓信病院でインターンをすることになって色々考えた末、当時の中島病院事務長が大分県佐伯出身であったこともあり、事務長の紹介もあって皮膚科部長・小堀辰治先生の教えを受けることになりました。
   
・東京逓信病院時代:昭和28年(1953)1月~昭和35年(1960)3月
・群馬大学時代:昭和35年(1960)4月~昭和38年(1963)9月
・東京皮膚に科診療所:昭和38年(1963)10月~昭和43年(1968)12月
その後 別府に帰る。
・鳴海皮膚科クリニック:昭和43年(1968)12月~
・皮膚科・外科・形成外科 鳴海クリニック:平成5年(1993)8月~
・医療法人社団 鳴海クリニック:平成8年(1996)12月~ 現在に至る。

医師会役員として
・別府市医師会常任理事として :1974年(昭和49)4月1日より3期6年
・大分県医師会常任理事として :1980年(昭和55)4月1日より3期6年
・別府市医師会監事として :1986年(昭和61)4月1日より2期4年


・日本皮膚科学会功労会員 :1996年(平成 8年)6月 
・日本臨床皮膚科医会特別会員 :2010年(平成22年)5月


その後の皮膚科医としての歩み

九大卒業後東京逓信病院にてインターン終了、そのまま同病院皮膚科に勤務することになり、当時新進気鋭な恩師小堀辰治先生のご指導を受けました。
入局と同時に当時としては日本でいち早く副腎皮質ホルモン療法の研究に着手した共同研究者の一員となり、一方、アメリカで発展した新しい軟膏療法の手ほどきを受けました。そして、「副腎皮質ホルモンの円形脱毛症に対する治療効果、特にその奏効機序について」を主論文として審査をうけ、東京大学より学位を授与されたことは、私の生涯で幸せなことの一つでした。

ついで群馬大学医学部助教授として赴任、山碕教授より記載皮膚科学の原点に触れたドイツ流の厳しいご指導を受けました。この北関東における研究生活3年間の様々な体験と、前任地である東京逓信病院での8年間のいわばアメリカ流の自由な研究体験がミックスされて、今日の自分があるということに、今更ながら感謝しています。
群馬大学を辞した後、東京新橋での5年間の開業生活は、全国理美容ネットワークに乗った特殊な体験でしたが、その後別府に帰ってからの開業にかなりのプラスになりました。

父の度重なる脳梗塞の発作のために遂に故郷別府に帰り、開業することになったわけです。
 開業以来、地域医療の第一線で多くの患者さんに接し、皮膚に関する啓蒙と、幅広い皮 膚科医療で地域社会に密着することを夢見てこれまでやってきましたが、この間、別府市医師会理事を3期6年、大分県医師会常任理事を3期6年、別府市医師会監事を2期4年務め、私としてはまたとない経験を重ねることができました。
また、皮膚科開業医は如何にあるべきか ということについて、学会シンポジウムその他で意見を述べてきましたが、とくに皮膚科の専門性を生かして包括医療をきめ細かく行ない、地域に密着することを大切にしてきました。


別府に帰省して開業後、わたしは如何に皮膚科診療を展開してきたか

この正月 わたしは88歳になり、皮膚科医として丁度60年を迎えることになります。
そこで、これを機会にわたしが歩いて来た道を振り返ってみたいと思います。


※ 皮膚科診療に対するわたしの考え方 

・私の職業奉仕は、『常に大所高所より、あくまでも患者さんのために』にあります。
 安易に患者さんの要求に応ずることのみが医師の職業奉仕ではないと思います。
・患者さんのために、常に新しい夢をもち、現時点において最善の治療が提供できるよう、研鑚を怠らないことであります。
・そして、皮膚科医は単に皮膚のみならず、場合によっては皮膚を通して人間全体を考え、更には、まわりの環境をも念頭におく必要があることを考えてきました。
・とくにわたしたち開業医は、地域医療の第一線にあって多くのありふれた皮膚病患者に接するわけですから、これと積極的に取り組み、上手に治せる医師でなくてはなりません。 
・そのためには、皮膚症状並びにその治療経過を細かくみることは勿論ですが、その原因なり、それを治りにくくしている背景を探るため、必要な諸検査を行い、この検査所見を参考にして皮膚症状を診、それに合わせた治療法を選び、治療経過を細かく診なければなりません。
・とくにアレルギー性皮膚疾患の場合にあっては、アレルギーに対する処置は勿論ですが、場合によっては神経、とくに自律神経ならびに内分泌の影響をも考えた、いわゆる三位一体の概念に基づいた治療が必要と思う次第です。


以上のような考えで日常診療を行っていますと、更に新しいことが分かり、その都度これをまとめて発表することにしていますが、80歳を過ぎた現在、出来るだけ年に1回、これを実行することにしています。

 

・日本臨床皮膚科学会;2回(昭和62年11月、平成元年5月)
 ・大分県医学会;1回
 ・別府市医師会学術研究会;3回
 ・日本皮膚科学会大分地方会;24回
 ・日本皮膚科学会東京地方会;1回(昭和45年7月)
 ・日本皮膚科学会・学術大会;2回(昭和54年4月、昭和58年4月)

学会発表(昭和45年7月から平成24年7月まで → 33回)

1.絆創膏皮膚炎の一考察 
 日本皮膚科学会東京地方会研究会477回例会(昭和45年7月)
  ※ 臨床皮膚科:24巻,12号,1185頁,昭45)
2.手の皮膚炎<全身的背景>
 日本皮膚科学会第28回大分地方会(昭和45年9月27日)
3.男性禿の問題点
 日本皮膚科学会第29回大分地方会(昭和46年11月21日)
4.顔面の紅班
 日本皮膚科学会第29回大分地方会(昭和46年11月21日)
5.温泉と皮膚
 日本皮膚科学会第30回大分地方会(昭和47年10月1日)
6.化粧品皮膚炎の2 ,3の問題点
 日本皮膚科学会第30回大分地方会(昭和47年10月1日)
7.肝斑と血圧
 日本皮膚科学会第31回大分地方会(昭和48年10月28日)
8.いわゆる小児乾燥型湿疹とその背景について
 日本皮膚科学会第31回大分地方会(昭和48年10月28日)
9.皮膚科領域における医原性疾患
  (各科における医原性疾患)
 別府市医師会学術研究会(昭和50年6月27日)
10.円形脱毛症と甲状腺機能
 日本皮膚科学科第33回大分地方会(昭和50年9月7日)
11.肝斑の診断学的意義について
 第38回大分県医学会(昭和50年10月26日)
12.皮膚反応 (パッチ・テスト)
 第78回日本皮膚科学会・学術大会(昭和54年4月11日)
13.皮膚疾患と血圧の一断面
 医師会学術研究会(昭和58年2月22日)
14.地域医療における皮膚科開業医
 シンポジウム 「現代医療における皮膚科」
 第82回日本皮膚科学会・学術大会(昭和58年4月3日)
15.2,3皮膚疾患の治療経過における赤沈の動態について
 日本皮膚科学会第43回大分地方会(昭和60年9月7日)
16.プライマリーケアと皮膚科専門医
 シンポジウム「皮膚科専門医はいかにあるべきか」
 日本臨床皮膚科医学会・第2回臨床学術大会(昭和61年6月28日)
17.当クリニックにおける凍結療法の現状
 第50回大分県医学会(昭和62年10月18日)
18.慢性蕁麻疹における非特異的減感作療法の効果検討
 日本皮膚科学会第45回大分地方会(昭和62年11月29日)
19.シロガヤ皮膚炎について
 日本皮膚科学会第46回大分地方会(昭和63年10月30日)
20.皮膚科保険診療における問題点 パネルディスカッション
 日本臨床皮膚科医学会九州支部 
 第5回総会・学術教育講習会(平成元年5月28日)
21.皮膚科診療における凍結手術の妙味
 日本皮膚科学会第47回大分地方会(平成元年11月9日)
22.入浴調査について
 日本皮膚科学会第50回大分地方会(平成3年6月30日)
23.皮膚科の啓蒙について
 日本皮膚科学会第52回大分地方会(平成4年7月5日)
24.顔の湿疹様病変を治すにあたって
 日本皮膚科学会第78回大分地方会(平成17年11月27日)
25.長期間観察した尋常性乾癬の一例
 日本皮膚科学会第79回大分地方会(平成18年7月1日)
26.女性患者にみられる最近の傾向と、これに対する治療法の検討
 日本皮膚科学会第81回大分地方会(平成19年7月1日)
27.長期間観察している全身性エリテマトーデスの一例
 日本皮膚科学会第84回大分地方会(平成20年11月30日)
28.女性患者にみられる最近の傾向と、これに対する治療法の検討
 別府市医師会会員による学術研究会(平成21年2月28日)
29.当クリニックにおける「帯状疱疹」治療の新方針とその成績
 日本皮膚科学会第85回大分地方会(平成21年6月28日)
30.手湿疹・その治し方の工夫
 日本皮膚科学会第88回大分地方会(平成22年11月14日)
31.中高年の「しみ」、とくに脂漏性角化症に対するスキンケアの一考察
 日本皮膚科学会第89回大分地方会(平成23年6月26日)
32.当クリニックにおける低出レーザー治療の現状
 日本皮膚科学会第91回大分地方会(平成24年6月24日)
33.三位一体の新しい皮膚科診療を提唱する
 日本皮膚科学会第93回大分地方会(平成25年7月7日)
34.再び中高年のスキンケアを考える、
 日本皮膚科学会第95回大分地方会(2014年6月29日)
35.ステロイド外用薬の重層法による効果検討((2015年6月28日)
日本皮膚科学会第97回大分地方会(2015年6月28日)


 

クリニック情報

[診療時間]
9:00~13:00
15:00~18:00
休診日/木曜日・日曜日・祝日

[住所]
〒874-0943
大分県別府市楠町14-8

[TEL]
0977-23-5841

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