鳴海クリニック <消化器内科・内科・外科・皮膚科>

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『いぼ』の液体窒素凍結療法
NO.110 2004/12/15

 凍結療法に関しましては、このホームページのNo.22 当クリニックにおける凍結療法の現状(2001/12/26) 及びNo.78脂漏性角化症の治療について(2003/12/11) で既にお話しました。
 液体窒素による『いぼ』の治療法としては、通例綿球法が好んで用いられています。
 これは、綿棒の先端に病変の大きさに会わせて大小種々の面球を巻きつけたものを用意し、これに液体窒素を充分含ませたものを病巣に圧抵して行う方法ですが、簡単なようで難しく、経験による勘がものをいいます。
 次に、その理屈と要領について述べてみたいと思います。

 液体窒素は-196℃の超低音を病巣に直接作用させるもので、病巣を含めて辺縁が約1~2mm白くなるまで圧抵します。数秒後、解凍させて再び凍結し、これを3回ほど繰り返しますが、24時間後に小水疱が形成される位がいいようです。
 そして、一勝負が大体2週間とこころえて、経過により治療を2,3回繰り返す場合もあります。
 次に示す症例は一回の治療で不徹底に終った例で、このような場合は更に凍結治療を繰り返すことにより治癒に導きます。しかし、この症例では,更にこのまま経過をみて、約2週間後には殆んど治癒しました。



 凍結療法の効果を高めるために、急速な凍結と緩徐な融解、また繰り返し凍結と融解を行い、『いぼ』の細胞を凍結壊死に陥らせることになりますが、この場合、次のことに注意して行わねばなりません。
 
 表在性神経に近い部位のもの、骨、軟骨に接する部位の凍結には注意しなければなりません。また、足底の『いぼ』などのように角質の厚いところや指の末端で爪に接する部分の『いぼ』は治療し難く、本法を使いこなすためには、かなりの経験が必要になります。

 次に2,3 の症例を示しますが、第1例は眼の縁に生じたもので、綿球を少し小さくして液体窒素をあてたところ、1回の治療で図のように治療後11日で大体治癒しています。
 第2例は左鼠頚部に生じたコンジロームに液体窒素をあて、2回の凍結で完全に治癒した症例です。






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