鳴海クリニック <消化器内科・内科・外科・皮膚科>

クリニックレポート(個別記事)

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当クリニックにおける「にきび」治療の新方針
NO.148 2006/4/30

 ただ単に顔の「にきび」を診るのではなく、扁桃肥大、虫歯、蓄膿症との関係、女性の場合は月経との関係、アトピーの有無等、常に全身的な背景を考えて診療に当らなければなりません。

注射療法について

ビタミンB2、B6製剤の投与:
 ビタミンB2、B6が本症に有効なことは言をまたないことですが、わたしの経験では「にきび」の治療に関する限り、内服にその効果を期待することは無理で、あくまで注射投与を強調するところです。
 このため、わたしは好んでフラビンアデニンジヌクレオチド(FAD)及びリン酸ピリドキサールからなる補酵素型ビタミンB2・B6製剤(ライボミンS)の静脈注射を少なくとも週1回注射して経過をみることにしています。

内服療法について 

1).抗生物質の投与
 これまではテトラサイクリン系抗生物質である塩酸ドキシサイクリン(ビブラマイシン)を1日1錠(100mg)の長期内服投与でかなりの効果を挙げていましたが、これをロキシスロマイシンに変更することにしました。その理由は前のホームページNo.147 「にきび」診療における最近の知見(2006/4/20) で述べたとおりです。
 炎症性痤瘡に対すロキシスロマイシンの臨床的有用性につきましては、石川 治、他の報告(皮紀要 89:715, 1994)によりますと、1日150mg投与群と1日300mg投与群に分けて比較検討した結果、両群に明らかな差が見られなかったとされています。
 従って、ロキシスロマイシンの使用、とくにルリッド錠の1日1回150mgの少量投与により充分な効果が期待できます。

2).必要に応じてプレグナンジオール(ジオール)の投与を
 これはとくに女性患者に限りますが、生理不順、とくに生理の1週間前から「にきび」が悪化する場合には、是非この投与を必要とします。効果発現までには少なくとも1カ月以上、平均2~3ヶ月を必要とします。
 そして、症例によっては抗生物質の投与を中止しても治癒状態が長く続く症例もあります。

※ このホームページNo.124「にきび」患者にみられる最近の傾向(2005/7/15) 参照のこと

外用療法について

 一般に「にきび」の治療は、上記内服療法を基盤に、外用剤として新キノロン系外用抗菌剤であるナジフロキサシンクリーム(アクアチム・クリーム・・・1993年4月承認、同年9月販売開始)や、リン酸クリンダマイシン(ダラシンTゲル・・・2002年7月、同年9月販売開始)等が使われてきました。

 更に、このホームページのNo.76 「にきび」の新生面(2003/11/19) で述べましたように、「にきび」の治療に際しましては、毛孔を中心とする皮膚常在菌、とくに脂質要求性の皮膚常在真菌のことを念頭において、外用療法を考える必要があると思います。
 即ち、アクアチムクリームに外用真菌剤であるケトコナゾールクリーム(ニゾラールクリーム)を併用することにより、すぐれた効果が期待できるということがわかったのです。

 次に、このホームページのNo.147 「にきび」診療における最近の知見(2006/4/20)で述べましたように、外用剤であるナジフロキサシンに抗アンドロゲン作用のあることがわかりました。

 そこで、次の2つの併用が「にきび」の治療を実施するにあたっての新しい治療法と考えた次第です。
 ・経口薬であるロキシスロマイシンの抗アンドロゲン作用
 ・外用剤であるナジフロキサシンの抗アンドロゲン作用

光線療法(赤外線、または必要に応じてソフトレーザーの照射)

 35年にわたるわたしの「にきび」治療の体験から、これまで注射、内服、外用、更に光線療法(ソフトレーザー照射を含む)の併用して、1週1回の外来で、平均2~3ヶ月の治療を必要としていましたが、新しい方法であるいはこれが少し短縮できるかも知れません。

クリニック情報

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休診日/木曜日・日曜日・祝日

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