鳴海クリニック <消化器内科・内科・外科・皮膚科>

クリニックレポート(個別記事)

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新しい傷の治し方
NO.152 2006/8/17

 1.if it is dry, wet it ; if it is wet, dry it.
 2.If it is acute, rest it ; if it is chronic, stimulate it.  

 この2つの使い古された、あまりにもシンプルな「教訓」は、 近代医学の進んだ今日においても一応有用な皮膚科処置の基本的原則となっており、以前から「傷は乾かしてかさぶたを作って治す」方がよいとされていました。しかし、、最近では、「傷は乾かしてかさぶたを作るのではなく、傷を湿らせて治す方が早く治る」という考えに基づいた治療が一般に行われています。 

新しい創の治し方の実際 

 わたしは、これまで糜爛面や浅い潰瘍面には、先ずソフラチュールを当て、その上からアラントロクス軟膏を比較的厚く塗る方法を愛用してきました。

※ アラントロクス軟膏
 アラントイン誘導体のアルミニウム塩であるアルミニウム・クロロヒドキシ・アラントイネートを主成分とし、①壊死組織除去作用及び細胞増殖・組織修復作用 ②角質増生抑制効果 ③抗炎症(抗アレルギー)作用 ④白血球刺激作用及び制菌作用が認められていますので、皮膚組織修復剤として使用されています。

 しかし、治りが悪い場合には、最近ではハイドロコロイドドレッシング(デュオアクティブ)を使って効果を上げています。

デュオアクティブの有用性




デュオアクティブについて

・親水性コロイド粒子を疎水性ポリマーが取り囲んだ構造をもつ皮膚粘着層と、ポリウレタンフィルムの防水性外層からなる閉鎖性ドレッシングです。
・創部で浸出液との反応が進むとゼリー状の湿潤したゲルが形成され、治癒を促進します。

湿潤環境が慢性および急性創傷の治癒を促進
 デュオアクティブドレッシングは、湿潤環境が創傷治癒を促進するという科学的根拠に基づいたハイドロコロイド・ドレッシングです。創傷の初期段階に被覆すると、活性化した血小板やマクロファージの機能を保ち、細胞が放出するグロースファクターを効率的に環境内に蓄積、治癒力を高めます。

使用目的・効能効果
 皮下脂肪組織までの創傷(Ⅲ度熱傷を除く)に対する「創の保護」、「湿潤環境の維持」、治癒の促進」、「疼痛の軽減」を目的する。

創の治癒を促進
 自己融解作用による壊死組織の除去。細菌汚染の防止。血管新生、肉芽増進、上皮再生の促進。
  
症例提示 95歳 右臀部の潰瘍




「やけど」の新しい局所療法 



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