鳴海クリニック <消化器内科・内科・外科・皮膚科>

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帯状疱疹の治療と塩酸オロパタジン(アレロック)の効果
NO.165 2008/1/6

帯状疱疹の治療にあたって最も大切なこと

 帯状疱疹の治療にあたって最も大切なことは、出来るだけ発症から4日以内に治療を開始し、2週間を目途に治すことです。 皮疹が広範囲で潰瘍をつくる場合は、治癒までに少し時間がかかり、神経痛が残ることが多く、年余にわたって苦しむ場合もあります。
・従って、皮膚症状は勿論ですが、神経の炎症を出来るだけ早く治め、神経に変性を来たさないよう、早く症状をコントロールすることが大切です。
・このためには、神経の鎮静とともに、体内鎮痛機構(痛みの下行抑制系)を活性化するノイロトロピンの注射と相俟って、抗ウイルス剤や消炎鎮痛剤を上手に使うことです。
・とくに抗ウイルス剤はだらだら使うのではなく、水疱が乾燥するまで使います。水疱のある間はそれにウイルスが沢山いますので、その間に集中的に使うわけです。

当クリニックにおける治療の実際

※ 抗ウイルス剤の早期使用:
 抗ウイルス剤はだらだら使うのではなく、原則として水疱が乾燥するまで使います。水疱のある間は、そこにウイルスが沢山いますので、その間に集中的に使うわけです。大体1週間と思えばいいでしょう。

※ 鎮痛消炎剤の併用:
 皮膚の炎症は勿論のこと、神経に変性が起こらないうちに、神経の炎症を出来るだけ早く抑えることが大切です。
 このために、とくにわたしが好んで使用している方法を次に述べてみましょう。
その1.ノイロトロピンの使用
 これは神経の鎮静とともに、体内鎮痛機構(痛みの下行抑制系)を活性化するノイロトロピン注射を好んで使用しています。
その2.消炎鎮痛剤の使用 
 ロキソニン、ポンタールなどの消炎鎮痛剤を上手に使うこと。
その3.とくに塩酸オロパタジン(アレロック)の併用
 アレロックのサブスタンスP遊離抑制作用は、末梢知覚神経C線維に働くことから、「かゆみ」のみでなく、痛みへの効果も期待できます。 これに関しましては当ホームページNo.133 でその使用経験を既に述べておきましたが、その後の症例を後述のようにまとめました。 

※ 理学療法の併用
 とくに帯状疱疹後神経痛に対しましては、ソフトレーザーを神経のツボに週2~3回照射して効果をあげています。(照射条件;1000mwで15~30秒)

当クリニックにおける帯状疱疹の塩酸オロパタジン(アレロック)による治療成績

 塩酸オロパタジン(アレロック)のサブスタンスP遊離抑制作用は、末梢知覚神経C線維に働くことから、「かゆみ」のみでなく、痛みへの効果も期待できます。
 従って、各種疾患の「かゆみ」対策のみならず、帯状疱疹の神経痛の軽減や、一般に、ストレスに弱い患者の治療にも応用されることが充分考えられ、本ホームページNo.131 最近の研究と抗アレルギー薬の新しい使い方(2005/9/5)において、このことを述べておきました。
 今回、当クリニックにおいて、その経過を確認し得た帯状疱疹の20例について塩酸オロパタジン(アレロック)の効果を次のようにまとめてみました。



 以上、20例の治療成績をまとめますと、第1例、第10例は帯状疱疹後神経痛を長く訴えた症例で、この場合、97日から176日で治癒していますが、それ以外は早くて14日、遅くて28日で治癒していることがわかります。
 何れも最後はアレロックを使用し、その単独使用で短くて4日間、長くて95日間の使用で治癒を確認したものですが、これによって、塩酸オロパタジン(アレロック)が帯状疱疹の治療に如何に有効であるかがわかります。

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