鳴海クリニック <消化器内科・内科・外科・皮膚科>

クリニックレポート(個別記事)

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当クリニックにおける慢性蕁麻疹の治療
NO.168 2008/10/5

 蕁麻疹は日常診療でみられる最も頻度の高い皮膚疾患の一つで、突然「かゆみ」と共に膨疹が現れ、通常数時間から遅くとも24時間以内には消退しますが、これが1ヵ月以上にわたって持続する場合、臨床的には慢性蕁麻疹としております。
 その原因には色々ありますが、大部分はアレルギー性のもので10人に1人はアトピー鑑別試験が陰性で、非アレルギー性のものがあります。

慢性蕁麻疹の治療のポイント

※ アトピー鑑別試験によりアレルギーの有無を確かめること。
 これが陽性の場合、その程度を探る意味で非特異的IgEを調べ、これを病態指標として治療経過をみる。
 
※ 治療のポイント 

・非特異的減感作療法が主流
 アレルギーの原因が何であれ、下記のごときノイロトロピンやヒスタグロビンを組み合わせた注射を1~2Wに1回繰り返し行い、アレルギーを薄くするように努める。
  
・内服: 抗アレルギー剤の使い方
 抗アレルギー剤を下記の如く症例に応じて選び、少なくとも一週間の経過をみながら取捨選択し、非特異的減感作療法の併用によって投与量を加減して行く。
 つまり、非特異的減感作の目的で併用する注射を重ねることによって、内服を毎日1回から2日に1回、更に3日に1回と漸減し、1週間以上内服しなくても蕁麻疹が出ない状態で一応治癒とする。
  
  







※ 三位一体の概念に基づく治療を考える

 慢性蕁麻疹の場合、低血圧症状を訴える症例がかなり多く見られますが、今、その10人についてみますと、何れも女性ですが、アレルギーの程度は様々で、その中の1人は蕁麻疹様症状を呈していますがアトピー鑑別試験は陰性でした。ところが、その中の1例を除く全例に月経不順や月経前悪化等の月経異常を伴っていることがわかりました。
 
 このようにアレルギー症状の他に、自律神経が関与する症状、または月経異常など、内分泌とくに性ホルモンの関与する女性ならではの症状もみられ、治療に際しましては、次に示す三位一体の治療概念に基づき、適宜薬剤を選択使用する必要があります。  



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