鳴海クリニック <消化器内科・内科・外科・皮膚科>

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清潔のスキンケア
NO.170 2009/12/16

皮膚の手入れの第一歩 ~ 皮膚を清潔にすること

皮膚の手入れの第一歩は、皮膚をきれいにすることから始まります。
 それには入浴が一番ですが、わたしは1972年、1976年、1990年と過去3回にわたり夫々当クリニック外来患者1000人を対象に入浴調査を行いましたので、そのまとめを報告し、ご参考に供したいと思います、
 

入浴調査のまとめ

・入浴状況: 3回の入浴調査の結果、これは少し気になるところですが、温泉に入る人が少なくなる傾向にあることが伺われます。

・入浴の頻度: 毎日1回入浴する人が一番多く、2日に1回がこれに次ぎ、1日に2~3回入浴する人がいるかと思えば、3日に1回、更に1週に1回しか入浴しない人がいるということがわかりました。

・温泉入浴頻度と皮膚の状態: 1日2回以上入浴するとかゆみを訴える人が多く、反対にあまり入浴しないと、かゆみを訴えやすくなるということがわかりました。

・ナイロンタオル使用状況: ナイロンタオルを使用している人は1000人中246人で、その中の26人(10.6%)が色素沈着をきたしていることがわかりました。

・水虫の発生状況: 1000人中185人が水虫にかかっており、趾間をよく洗う人の方が水虫の発生率が低いということがわかりました。

皮膚と洗剤

 皮膚の汚れや垢を落すために、石鹸は古くから使用されてきました。それは、紀元前の昔より数千年にわたって親しまれ、ある意味ではその安全性が実証されてきたとも言えます。
 しかしながら、石鹸のpHがアルカリ性のため、皮膚に対して悪影響を及ぼすことがあると考えられたこともありますが、健康な人の場合、皮膚は外界からの刺激に対する保護作用としてpH調整能力をもっているので、問題のないことがわかりました。
 たとえば、石鹸を30秒~2分間使用すると、皮膚のpHは0.6~0.8高くなりますが、45分~2時間でもとに戻るというクレンダーらの報告があります。  
石鹸や洗剤で皮膚を洗うと、皮膚表面の皮脂膜は取り去られますが、1時間後には半分回復し、2時間で大体元に戻ることが知られています。しかし、絶えず炊事その他の水仕事で洗剤を繰り返し使っていると、皮脂膜が回復するひまがないので、皮膚が荒れてきます。



 また、最近、アトピー性皮膚炎の患者さんが増えていますが、アトピー性皮膚炎の患者さんでは健康な人に比べて皮膚表面の皮脂量が少ないことが指摘されており、この状態で石鹸を使うと、皮脂および角質層に含まれる細胞間脂質までが落され、皮膚はより乾燥して症状を悪化させることがあるため、使用しない方がよいとされてきました。

 しかし、石鹸を使わないと「あか」や「汚れ」がたまり、症状はむしろ悪化することも考えられるので、低刺激性の石鹸の登場が望まれ、更に汚れのみを落し、必要な皮膚保護成分は残すという究極的な洗剤の実現が望まれていました。

 一方、最近の清潔嗜好により、過度に洗いすぎてトラブルを引き起こす傾向がみられ、日に数回に及ぶ石鹸の使用や、ナイロンタオルが多くの人に使用される傾向と相俟って、皮膚のトラブルは一層多くなりました。

 更にまた、温泉で普通の石鹸を使うと、皮膚が荒れて痒くなることが多く、これはとくに冬に著しいということがわかりました。それも硬度の強い温泉にはいる人に多く、硬水で石鹸を使うと、カルシウム、マグネシウム、鉄、アルミニウムなどの塩類が石鹸の脂肪酸基と結合して、水に溶けない金属石鹸(俗に「浮かす」という)をつくり、これが脂の取り除かれた皮膚を刺激するためだということがわかりました。

 以上のことから、すぐれた洗浄力をもっていますが、皮膚の脂を取り過ぎることなく、温泉での使用に最適で、アトピーの人も安心して使える洗剤の出現が望まれていました。

温泉と洗剤

 次ぎに、とくに温泉入浴の際の洗剤の使用について述べますと

・温泉と普通の石けん
温泉で普通の石けんを使うと皮膚が荒れて痒くなることがありますが、硬度の強い温泉ほどこれは一層強くなります。
一般に硬水で石けんを使うと、カルシウム、マグネシウム、鉄、アルミニウムなどの塩類が石けんの脂肪酸基と結合して、水に溶けない金属石けん(俗に「浮きかす」という)をつくり、これが脂の取り除かれた皮膚を刺激することになります。

・中性洗剤の発展
 そこで、この欠点をなくすために、中性洗剤が使われるようになりました。

・従来の中性洗剤の欠点
 温泉で使っても石けんのような刺激はありませんが、「あか」や「よごれ」と共に角層中の脂肪分まで洗い落としてしまう欠点があります。しかも公害を残すことが欠点です。

・理想的なシャンプーをつくる
 これは界面活性剤の配合に問題があり、一つのアニオン界面活性剤を配合した従来のシャンプーを改めて、一つのアニオン界面活性剤だけではなく、他のアニオン界面活性剤や両性界面活性剤をバランスよく配合すると、前述のような欠点がなくなり、東京の研究所に依頼して理想的なシャンプーをつくることが出来ました。(2000年1月)

ジェイ・エヌ全身シャンプーの登場と、
         それが理想的なシャンプーであることの理論的根拠

 そこで、アトピー性皮膚炎の人でも安心して使え、温泉でも無難に使える全身用シャンプーは出来ないものかと考え続けていましたが、2001年1月、東京の化粧品メーカーの協力を得て、下図に示すような特徴をもつオリジナルな全身シャンプー(ジェイ・エヌ全身シャンプー)をつくることが出来ました。
 これは上述の目的に適ったシャンプーで、多くの人の使用経験、また私の体験によっても、これ以上ものはない・理想のシャンプーと言うことが出来ます。

※ 界面活性剤は皮膚表面の「あか」や「よごれ」を落すことにすぐれた洗浄力を発揮していますが、アニオン界面活性剤だけを配合した従来のシャンプーには、洗浄力が強いために、「あか」や「よごれ」と共に角層中の脂肪分(細胞間脂質)までを洗い落としてしまう欠点がありました。
 ところが、このシャンプーには一つのアニオン界面活性剤だけでなく、他のアニオン界面活性剤と両面界面活性剤がバランスよく配合されていますので、すぐれた洗浄力を発揮することは勿論ですが、前述のような欠点がなくなり、非常に理想的なシャンプーということができます。

※ その上、シルク蛋白由来の保湿剤などが配合されていますので、皮膚にしっとりした感じを与えることになります。

※ また、耐硬水性があり、温泉中の金属イオンを捕獲し、硬水でも泡立ちを良くする成分が含まれていますので、温泉での使用にも最適で、アトピーの人も安心して使うことが出来ます。

※ 更にまた、普通の中性洗剤と違って泡は分解しやすく公害を残しません。

※ 以上の他、ラベンダー油が少し入っているので、使用時にかすかにラベンダーの香りがしてさわやかで、使った後の皮膚もさっぱりして気持ちがよく、使うのが実に楽しいシャンプーということが出来ます。



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