皮膚を心底 きれいにするには(2)
NO.127 2005/8/8

50年以上の経験を生かした一皮膚科医よりのアドバイス

§ 敏感肌を見分ける科学的方法

 例えば、皮膚の表面を先の丸い棒でこすると、普通の場合、まず赤くなり、暫くすると赤みが消え、またもと通りになります。
 これを皮膚描記症といっていますが、皮膚が敏感な人では、はじめの赤みがだんだん強くなり、痒みをともなってそのうちこれが盛り上がってきます。これを紅色皮膚描記症と言っています。 また、アトピーの人では、最初の赤みが出ないで、逆に白くなることがありますが、これを白色皮膚描記症と言っています。 何れも皮膚表面の血管の異常反応によるものですが、蕁麻疹の診断によく用いられる検査法です。

 では、何故このようなことが起こるのでしょうか。
 このような場合一番考えられるのは、何らかのアレルギーが潜んでいるか否かであります。この場合、最もよく用いられる検査法としてアトピー鑑別試験というのがありますが、これが陽性であると、このアレルギーが気管支に表われると喘息となり、皮膚に表われると蕁麻疹やアトピー性皮膚炎のような症状を呈し、鼻に表われるとアレルギー性鼻炎、眼に表われるとアレルギー性結膜炎となり、その原因が花粉による場合、これを花粉症と言っています。

 ところが、このような人をいくら検査してみても、アレルギーが証明できない場合がありますが、こんな場合、どのように考えればいいでしょうか。
 このような人を何人か集めてよく吟味してみますと、典型的な場合では、便秘勝ちで生理不順な人が多く、肩がこって疲れやすく、冷え性で、時にめまいを訴えます。また、日光の紫外線に弱く、日焼けしやすい人が多いようです。
 そして、このような人は、どちらかと言えばやせ方で、荒れ性で、血圧の低い人が多いようです。わたしは、これを低血圧症候群と呼んでいますが、言い方をかえれば自律神経が不安定な人で、皮膚にきている自律神経が敏感なために、皮膚に与えられた刺激に敏感に働き、血管運動神経に働いて前述のような異常反応を呈する人、言い方をかえれば、少しオーバーな反応を呈する人ということが出来ます。

 以上のことから、敏感肌の発生メカニズムは、このような意味で、アレルギーによるものと、皮膚にきている自律神経の緊張異常によるものの2つが考えられます。

敏感肌の人でとくに注意することは

 1.強くこすったりせず、マッサージも軽くすること。
 2.日焼けを防ぐこと。
 3.従って、エステやケミカルピーリングなどにも注意すること。
 4.ストレスもできるだけ避けること。
 5.その他、強い刺激は避けること。

Back