ロータリー情報の失われた最近のロータリー 
NO.523 2014/7/13

 最近の国際ロータリーの状況をみますと、プログラムは多様化し、拡大されて、組織的に発展はしたものの、一方において会員の減少が目立つようになりました。
 そこで、これを防ぐためにロータリーの諸規則が緩和され、はじめの厳しさが失われてきました。
 その結果、ロータリーの基本的理念が失われて例会は形骸化し、奉仕活動の中軸であった職業奉仕の概念が忘れ去られ、人道主義に基づく奉仕活動がロータリー奉仕活動の主流となり、安易なボランティア団体に移行してしまうのではないかと 懸念される状態になりました。
 一方、最近の不況で会員が激減していますが、ロータリーに出す会費が不況で出せなくなって退会するという企業も出てきました。
 このようなことに共通して言えることは、何れもロータリー情報が不徹底なために、企業家である会員が真のロータリアンになり切れず、不況を乗り切るために必要なロータリアンとしての真価を発揮することができない状態を示すものと思われます。
 ロータリーにおける職業奉仕の概念は企業への投資であって、ここにロータリー情報並びに広報の大切さがあると思う次第です。

 そこで、手続要覧にみられる<ロータリー情報に関する記載の推移>を次の表でみていただきたいと思います。



○ 2013年手続要覧 第1部 組織構造 1ロータリークラブの項で ロータリー章典7,030,1が引用され、「クラブは、会員にロータリーの情報を伝え、指導力養成研修を提供することのみを目的とした例会を開く」と記載されている。
  
 この表からわかりますように、各年号の手続要覧をみますと、
2004年の手続要覧からは、推奨クラブ細則にはロータリー情報委員会の記載は残っていますが、第1部、第1章ロータリークラブの項からロータリー情報の記載がなくなっています。
 ついで、2007年、2010年手続要覧からクラブ・リーダーシップ・プランが取り入れられ、同時にロータリー情報の記載がなくなり、推奨クラブ細則にクラブ・リーダーシップ・プランに基づく新しいクラブ委員会が記載され、その中からロータリー情報並びにロータリー情報委員会に関する記載がなくなってしまいました。

 そこで、その対策として最も大切なこと、それはロータリー情報の徹底

   わたしの強調するロータリー情報

わたしが折りにふれて述べてきましたことを次に羅列しますと

1.ロータリーを説明する場合、色々な例を引用しながら、まわりくどく説明するよりも、ロータリーの核心にふれるclear cutな説明の方が印象深いのではないでしょうか。
≪ロータリー情報はロータリーの理念であるロータリー哲学を会員一人一人の心に刻む大切な手段≫であります。

2.定款・細則やロータリー用語の解説に終始することなく、会員自身がロータリーに興味をもち、自らがもっとロータリーを知ろうとする、そして一人でも多くの会員にロータリーが好きになるきっかけを与えることが大切ではないでしょうか。

3.こうしてロータリーを知ることにより、ロータリーに情熱を燃やすようになり、意欲的なロータリアンになるとされています。

4.そして、ガイ・ガンディカ―の言う如く、≪あたかも昼のあとに夜が続くように、ロータリーの実践がはじまる≫ これがロータリアンの理想像ですが、このような意欲をかき立てるのがロータリー情報の真髄と思う次第です。

5.最後に、「ロータリーの真髄」を最も簡潔に説明しますと、次のようになります。
 ロータリーの奉仕は“Thoughtfulness of and helpfulness to others” 『思いやりの心をもって他人のために尽くす』とか、“He Profits Most Who Serves Best”『最もよく奉仕する者、最も多く報いられる』というロータリー哲学の実践にあります。これを次の表にまとめてみました。




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