ロータリーを一般の人にわかりやすく(5)
NO.127 2004/1/7

ロータリー・クラブと地域社会 

1.毎週1回の例会で何をしているか 

 ロータリーでは複数のクラブをもつ都市(別府市には4クラブ)もありますが、原則として一つの地域社会に少なくとも一つのクラブが結成されています。そして、各クラブの会員にはそのクラブ区域内にある各職業(実業あるいは専門職業)の代表的人物が少なくとも一人ずつ選ばれることになっています。
 このようにして選ばれたクラブ会員は毎週1回の例会に出席するよう義務づけられていますが、このクラブ例会は同業者の集りと違って、いろいろ異なった職種の人が一堂に集り、互いに役職をはなれて一人の人間として接するわけですから、非常に開放的な雰囲気の中で腹を割って話をすることができます。
 一時間にわたる例会の前半は来訪者の紹介、会食、会長の時間、幹事および委員会報告にあてられ、後半は教養プログラムとしての会員またはゲストによる卓話が行われます。
 このプログラムは単なる興味本位のものでなく、主としてロータリーの問題についてのプログラムを準備することが奨められています。 即ち、会員同志が一層深く知り合い、親睦が深まるもの、ロータリーを理解させるもの、広く各業界や地域社会を知ることのできるテーマが選ばれることになっています。
 とにかく例会の一時間は楽しみながらロータリアンとしての訓練が受けられるロータリー独特の集会と言えます。
 以上のことからわかりますように、ロータリー・クラブの例会は地域社会の縮図がそこに再現されることになります。業界の代表が互いに啓発されて高い境地を望み、学び得た高い境地をもって自己の家庭、職場、社会を潤すことになるわけですから、自分だけの責任でなく、社会の責任も負わなくてはならないことになります。

2.ロータリーでは自分の職業を通じて地域社会に奉仕することを第一としている 

 ロータリーでは自分の職業に誇りを持ち、仕事を正しく、一人一人が他人の立場に立って物を考え、使う身になって物を売り、買う身になって物を売り、受けるみになってサービスをする、即ち相手の身になって職業に励むよう訓練されています。
 自分の職業を通じて常に地域のために何か良いこと、新しいことが出来ないかを考え、最善の努力をすることが大切です。
 自分のことばかり考えていては住みよい社会を作ることはできません。お互いに相手のことを考える思いやりの心が大切です。
 クラブはお互いが切磋琢磨してロータリーを身につけるトレーニングの場でありますが、毎週一回の例会は会員個人をこのような気持ちにさせる刺激とアイデアをあたえる絶好の機会であり、インスピレーションの泉でなければなりません。
 こうして、自分の仕事にロータリーの心を入れて励んでいれば、日頃の言動や実績がそれから得られる充実感と共に地域社会より得られる信用につながり、更に将来への発展も期待され、これこそ職業奉仕の真髄と思うわけであります。

3.ロータリーにおける社会奉仕のあり方の特徴 

 一般に、社会奉仕の目的は、地域社会およびその文化的生活環境基準を向上させ、さらに青少年、高齢者、障害者、貧者、病者といった特別のニーズのある人を援助することにあります。
 ロータリー・クラブはさまざまなニーズのある地域社会に奉仕しておりますので、奉仕活動はさまざまな形態をとっています。
 即ち、ロータリアンは個人的に社会奉仕活動を実践してもいいし、多くの会員が参加できるようなクラブの推薦するプロジェクトに参加してもいいのです。
 しかし、ロータリーにおける社会奉仕のあり方の特徴は、クラブとしての集団行動よりもロータリアンの個人的活動に重点がおかれ、この方がロータリーの精神に合致しているのです。
 クラブとしての社会奉仕活動は、それ自体にも目的はありますが、それよりもむしろロータリアンに奉仕をさせるための訓練と実習であると考えた方がいいのでありました、奉仕の仕方を学んだロータリアン個人がそれぞれの分野で実力を発揮し、よりよい社会をつくる先達となってくれればそれでいいのです。
 よく訓練されたロータリアンは商工会議所の会員としても活発で行動的であり、よき市民としてあらゆる社会奉仕活動に関心を持ち、能力の許す限り地域社会に貢献することが期待されます。
 また、地域において行政がまだ手をつけていない、なすべき施策が考えられる場合、ロータリアンはこれを果たす『ひきがね』の役となることが望まれています。
 このため、新しいクラブをつくり、会員を増やすことが本来必要なことですが、ロータリー的なものの考え方をする人、即ち、思いやりの心をもって他人のために尽くす市民を一人でも多くつくることが地域にとって最も大切なことと思う次第であります。

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